Tomcatの環境構築

Webアプリケーション開発に於いて、サーバーサイド処理として、Javaサーブレット/JSPを動作させる環境となるソフトウェアが必要になります。
それがサーブレットコンテナであり、その一つとしてTomcatがあります。

今回は、そのTomcatの環境構築についてまとめてみました。

1.JDKのインストールと環境変数の設定(事前準備)

以下のURLからJDKをダウンロードします。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

ダウンロード及びインストールの方法については割愛します。

・JAVA_HOMEにJDKを設定します。
JAVA_HOME=C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_39;

・Pathに以下を追加します。
%JAVA_HOME%\bin;


2.Tomcatのダウンロード

以下のサイトからTomcatをダウンロードします。
http://tomcat.apache.org/

まず、ダウンロードするバージョンを決定します。
左側メニューの[Download]から[Which version?]をクリックすると、バージョンの説明が表示されます。




Minimum java Versionの項目を、バージョン選択の判断基準の一つとすればよいでしょう。
今回は、JAVA 1.5以上の環境を想定して、Tomcat 6.0をダウンロードすることにします。

左側メニューの[Download]から[Tomcat 6.0]をクリックすると、Tomcat6のダウンロードページが表示されます。
[Binary Distributions]の[Core]からPC環境に応じて選択します。

Windows環境なので、[32-bit/64-bit Windows Service Installer (pgp, md5)]を選択しました。


3.Tomcatのインストール

ダウンロードしたapache-tomcat-6.0.37.exeを実行します。

・[Next]をクリックします。



・[I Agree]をクリックします。



・[Next]をクリックします。



・[Next]をクリックします。



・JREのパスを指定して、[Next]をクリックします。



・Tomcatのホームディレクトリを指定して、[Install]をクリックします。



・インストールが開始します。



・[Finish]をクリックして、Tomcatのインストールは完了です。




※スタートアッププログラムによるブロック
インストールでMonitor Tomcatがスタートアッププログラムとして設定されていますが、こちらがWindowsによってブロックされる場合は、以下の通り、スタートアッププログラムから設定をはずしてください。

[スタート]ボタンから[プログラムとファイルの検索]で「msconfig」検索します。
システム構成ダイアログが開いたら、スタートアップタブを選択します。
Commons Daemon Service Manager(Apache Software Foundation)のチェックボックスをはずして[OK]をクリックします。

4.Tomcatの起動と停止

Windows [スタート]ボタンからConfigure Tomcatを実行します。


・[Start]ボタンのクリックによりTomcatが起動します。




5.Tomcat Manager

Tomcatの管理マネージャーを利用すると、Webアプリの起動や停止などがブラウザーから実行できます。
まずは、Tomcatの管理マネージャーを利用するための設定についてです。

・tomcat-users.xmlファイルの編集

Tomcatホームディレクトリ\conf\tomcat-users.xmlの

<tomcat-users></tomcat-users>

の間に、以下を追加して、Tomcatを再起動します。

 <role rolename="manager"/>
 <user username="admin" password="admin" roles="manager"/>

・Tomcat Managerのログイン

http://localhost:8080/

左側メニューの[Administration]から[Tomcat Manager]をクリックして

アカウント:admin
パスワード:admin

で管理マネージャーにログインできます。



6.EclipseのServersに定義

TomcatをEclipseのServersに定義することにより、Javaサーブレットの動作確認をEclipseで行うことができます。

※「4.Tomcatの起動と停止」で起動したTomcatは、ポートを奪い会ってしまうので、停止しておく必要があります。

※Eclipseは「Eclipse IDE for Java EE Developers」がインストール済みであることを前提としています。インストールされていない場合は、以下のURLからパッケージをダウンロードして、インストールを行ってください。

http://www.eclipse.org/downloads/

ダウンロード及びインストールの方法については割愛します。


・Eclipseの[Windows] - [Show View] から [Servers] を選択します。



・Servers View が表示されますので、「No servers are available. Click this link to create a new server.」をクリックします。



・Tomcat6.0をインストールしたので、Tomcat v6.0 Serverを選択して[Next]をクリックします。


・Tomcat installation directoryに、Tomcatのホームディレクトリを指定して[Next]をクリックします。



・[Finish]をクリックして、TomcatのServersへの定義は完了です。



・Servers View 右上のStart the serverボタンをクリックすると、Eclipse内部のTomcatサーバーを実行できます。



・Servers Viewには、Tomcat v6.0 Server が Startedと表示されます。




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